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外部委員という立場

国や自治体での外部委員会の仕事が多くなっている。元々が実務家であるため、こういう仕事は経験や知識を活かせ、また最新の状況に身を置くこともできる有難い仕事である。何よりも役所で会議をしていると何となく落ち着くのは長年の性であろう。

 

一方でお引き受けはしたものの、悩ましい状況に置かれるものもある。外部委員としてどのような意見を述べ、どこまで踏み込むべきか。与えられたミッションを超えて外部委員会が国民市民の代表かの如き判断をしたり、逆に行政の隠れ蓑や責任逃れのために利用されて来た事例も多くあるが故に、そのようになってはいけないとの思いは強い。

 

民主的代表性を有しない外部委員はあくまで与えられたミッションに対して個々人の有する専門的知見をもとに意見を述べるという立場。それ以上でも以下でもない。外部委員としての立ち位置と果たすべき役割について常に意識する日々である。