今日は内閣府の仕事で神奈川県平塚市に現地視察に伺った。高齢化や人手不足に悩む農家と、低い賃金での就労が課題となっている障害者とを繋ぐ、いわゆる農福マッチング事業。それに取り組まれている就労支援事業所や農家の方々、マッチング役を担われているNPOや県庁の担当部局の皆さんからの生の声は、いろいろなことに気づかせて頂く本当に良い機会となった。
農家や就労支援事業所の皆さんの溢れんばかりの熱意、特産品である立派な長ネギの梱包作業をされていた方々の生き生きとした表情、そしてマッチングやその仕組みづくりを担われているNPOや行政担当者の真剣な眼差し。課題と課題をつなげることで双方の課題が解決するこの事業は、多くの人々の個性の組み合わせの賜物でもあることをひしひしと感じた。
縦割り行政の弊害が指摘されて久しいが、日本が抱える課題の多くはこうした人間同士の横の繋がりの大切さをもう一度見直し、従来型の縦割りの制度的弊害を取り除くことでまだまだ解決の余地はあるのではないか。そんな希望を持たせてくれる一日だった。
お世話になった皆さんに心から感謝である。