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30年目の同窓会

阪神・淡路大震災が発生してから今年で30年となる。1月17日の発生日から一週間遅れの一昨日、発生当時消防庁で一緒に対応にあたったメンバーが神戸に集って同窓会を行った。当時自分は一番の若手であったが、全国から集まった仲間との時の流れを感じさせない関係は、あっという間に震災当時の感覚を蘇らせてくれた。

 

昨日はみんなで長田を訪れ、当時と今の光景の違いを確認しながら改めて何が起こったのかを思い起こし、当時の震災対応について語り合う時間を持てた。あの時の光景が現在の光景とかぶさり、楽しくも不思議な感覚だった。

 

こうして自分自身が30年後に神戸に住んでいるとは当時は思ってもみなかったが、こうして30年の時を経てここに集えることは震災という苦難を共にしたからである。思い返しても辛く激しい日々であったが、そのことをとても有り難く感じた。

 

阪神・淡路大震災やその後に発生した地下鉄サリン事件を直接知る人はもう少なくなってきているが、当時自分自身が見たこと、体験したことは出来るだけ学生達にも伝えていきたいと改めて思っている。