生まれ育った舞鶴市の人事政策懇話会の座長を依頼され、日帰りではあったが久しぶりに舞鶴に帰った。ずいぶんと帰ることはなかったが、原風景である故郷の光景はやはり何とも言えない気持ちを持たせてくれる。
地方行政を仕事としてきたものの、舞鶴と仕事で関わることはほとんどなかった。ただ市役所の方々とはずっと交流があり、今回もそのご縁での仕事となった。懐かしい方々とも久しぶりにお会いすることができ、また2年前に就任された若い市長さんも加わった活発な議論を公開の場で行うことができた。舞鶴も変わったのだなあ、と実感した。
5月にお亡くなりになった江守光起・元舞鶴市長。上京するたびによおっ、と片手を挙げながら職場に顔を出してくださり、めったに帰ることのない故郷の現状や課題を色々とお話してくれた。霞ヶ関の舞鶴出身者の交流の場を設けられて、舞鶴のことを一緒に考える機会があったことが、今日まで続く市役所の皆さんとの交流のきっかけとなっている。
これまで舞鶴のために直接お役に立てる機会はなかったが、江守市長のことを思い出しながら、こんな機会を与えて頂いたことを偶然ではないのかなと思い、多くの大切な人たちが暮らしてきた故郷の未来に向けて少しでも貢献したいと思った一日だった。